LPガスがつくる安全で快適な暮らし
LPガスは、家庭用エネルギーとして全国総世帯のほぼ半数(2,500万世帯)で利用されているほか、自動車用や都市ガス用、さらに工業用、化学原料用、電力用としても使われており、私たちの生活に欠かせない重要なエネルギーです。
- LPガスは、環境にやさしいエネルギーです〈1〉
- 安全・安心で、災害に強いエネルギーです〈2〉
- LPガス協会が提案したいこと…それはベストミックスです〈3〉
LPガスは、環境にやさしいエネルギーです〈1〉
今、地球温暖化や大気汚染、また酸性雨などの環境破壊が世界中で深刻な問題となっています。こうした状況下でLPガスは、石油・石炭・天然ガスなどの化石燃料の中では二酸化炭素(CO2)の排出量が少なく、環境に悪影響を与える硫黄酸化物(SOx)・窒素酸化物(№x)・浮遊性粒子状物質(SPM)もほとんど発生しないため、環境保全対策上有効なクリーンエネルギーとして期待されています。
実は、電気よりガスの方がクリーン
石油や石炭などの化石燃料を燃やすと地球環境の温暖化を招く二酸化炭素(CO2)などが発生します。このため各国では、二酸化炭素の排出量の削減目標を定めて対応を進めています。これには省エネがもっとも効果的なのですが、利用するエネルギーを選んで緩和することもできます。ただしこの場合、エネルギーの生産から消費まですべての過程での排出量を考えなくてはいけません。
電力会社は「電気は火を使わないのでクリーン」だと主張していますが、火力発電所では1kWの電力を生産するときに400gの二酸化炭素を排出しています。これに対してLPガスは製造時に二酸化炭素を排出することはありません。
省エネの本質は利用効率で評価する
日本は化石燃料の97%を産油国から輸入しています。それらを電力発電用として利用する場合と、直接エネルギーとして使用する場合では、どちらが効率的でしょうか。電力は発電時に60%、送電時に5%のエネルギーをロスするために、一次効率は35%しかありませんが、LPガスは95%の一次効率ですから、トータル利用効率は断然LPガスが高くなります。
20度Cの水2ℓを沸騰させた場合で検証すると、電気のIHコンロは2.58MJ(616kcal)のエネルギーを使用し、287gの二酸化炭素を排出しますが、LPガスのガスコンロは1.38MJ(320kcal)のエネルギー使用量で、104gの二酸化炭素を排出します。電気はLPガスより2倍近いエネルギーを使い、3倍弱の二酸化炭素を排出しており、LPガスの方がより環境にやさしいことが分かります。