勧誘トラブルについて
切替勧誘の手法は
⇒「電話」と「訪問」、それに「ネット」があります
○訪問での勧誘
訪問勧誘セールスには、販売・営業実態のない会社や、○○消費者センター、○○協会などと公的機関に似た名称を名乗ったり、NPO法人を騙ったりするケースなどがあるので、注意が必要です。
○電話での勧誘
「安い料金の販売店を紹介します」と切り替えを勧めるほか、切り替えが目的なのに「ガス料金の調査を行っています」などと偽って誘うケースが目立っています。
○インターネットでの勧誘
“オンライン診断”などと称して、お客様のLPガス料金を記入させて、「高い」と診断し、「安い」販売店をあっ旋するケースが目立ちます。公的な機関や団体の名称を名乗ったり、一般社団法人化している業者もいるので、混同しないように注意しましょう
【神奈川県LPガス協会】
LPガス関係団体としては、全国唯一の「公益社団法人」です。他の都道府県LPガス協会や、その全国組織である全国LPガス協会も「一般社団法人」ですが、LPガス協会は各都道府県に一つしかありません(それ以外の団体名の場合は、国の委託によりLPガス協会内におかれている「LPガスお客様相談所」に確認されるようお勧めします)。
切替勧誘を受けたら
⇒次のことをチェックしてみましょう。
□ 「消費者センター」、「○○協会」や「NPO法人○○」などと公的機関に似た名称を名乗る電話やはがき、勧誘セールスに心あたりはありませんか?
(公益社団法人神奈川県LPガス協会は、ガス料金などのお客様情報を直接収集したり、ガス会社変更の勧誘電話をすることはありません)
□ 名刺を出しましたか?
まず、社名・名前・身分をチェックしましょう。訪問目的や社名などを最初に言わないときは、特定商取引法(旧・訪問販売法)に違反している疑いがあります。
□ やたらに「大企業」であるとPRしませんか?
上場企業であるとウソを言ったり、他の会社の名前をかたる勧誘員がいます。
□ 現在の販売店を誹謗したり中傷していませんか?
本当にその通りなのか、自分の目と耳で現在の販売店に確かめることが賢明です。
□ 複数の社名を使っていませんか?
勧誘されたときの社名や書面の社名、また実際にガスを納入する社名が異なっているときは、あなたが知らないうちに他の会社へ、商権として転売されている可能性があります。
□ 破格に安い料金ではありませんか?
一般より大幅に安い料金で、果たして安全管理や安定供給が維持できるかという疑問があります。
□ 安値やサービスは保証されますか?
セールスを受けたときに約束した料金やサービスはいつまで保証されるのか確かめましょう。
□ 手続きの委任を迫りませんか?
すべての手続きの委任を迫ったり、現在の販売店へ連絡させないセールスは要注意。お客様が契約違反の責任を負うことになってしまいます。
□ 書面の内容を十分確認させないで印鑑を押すように要求しませんか?
新たに供給開始を受ける際の書面には、価格や保安点検、解約方法など重要な内容が記されています。しっかり確認することが大切です。
□ 現在の販売店に連絡させないことはありませんか?
切り替えるとなったら、解約手続きと保安確保のために、お客様が現在の販売店に事前に連絡をすることが必要です。連絡させない場合は要注意です。
新しい販売店を選ぶとき
⇒設備面や契約内容にも注意しましょう
○屋内配管の所有権
お客様が取引契約を解除すると、今までの販売店(現販売店)は、LPガス容器などの設備を取り外すとともに、屋内の配管の所有権が現販売店にあるときは、これを適正な価格で消費者に売り渡すことになります。この価格については、あらかじめガス販売契約の書面に明記してあることが必要です。
○設備の撤去
契約解除の申し出を受けた現販売店は、原則として1週間以内に、ガス容器などの設備を取り外して撤去しなければなりません。いつまでたっても取り外してくれないときには、「LPガスお客様相談所」へ相談しましょう。
したがって、新しい販売店も、消費者も、現販売店への契約解除の通知をしたからといって、現販売店の設備を勝手に取り外してはいけません。
○交付書面と契約書面
LPガスも「特定商取引法」(旧・訪問販売法)に規定されている「クーリング・オフ制度」(無条件解約)の対象となっています。新しい販売店と取引契約をするときには、事前に「交付書面」などとともに、必ず「契約書面」も受け取り、内容を確認しましょう。分からない点があれば、納得できるまで十分な説明を受けるようにしましょう。
ほか、新しい販売店の解約条件についてもきちんとチェックしましょう。
信頼できる販売店とは
⇒信頼できるお店の3条件は、安全・安心、安定供給、それに安心価格です
LPガスは日々の暮らしを支える欠かすことのできないエネルギーなので、ガス切れがあっては困りますし、価格が低廉で安定していることが大切です。と同時に、LPガスは使い方によっては事故になる危険があるので、安全・安心して使えるよう点検調査や修理・改善、周知などをしてもらうことも大切な条件です。信頼できるLPガス販売店とは、こうした3条件がととのったお店ということができます。
○安全と安定供給
サービスに対する評価は、人によりさまざま。でも、毎日使うガスだから、事故がなく安全でガス切れがなく、供給がしっかりしていることが最低限の基準です。万一のガス切れ・ガス漏れ・故障などのときに、いつでも連絡が取れ、対応してくれるLPガス販売店がよいでしょう。
○価格の問題
LPガスの価格は自由価格なので、LPガス販売店によって多少の差があります。それぞれのLPガス販売店ごとに企業努力をして、お客様への価格を決定しているからです。
LPガス料金の目安を知るときには、石油情報センターが国の委託を受けて各県ごとに調査して発表するモニター価格を見て判断するとよいでしょう。
それを大きく下まわる極端に安い価格を提示するLPガス販売店に対しては、価格の根拠や安い価格の期間、サービスの内容について、きちんと確認する必要があります。
また、新しいガス販売店が示す条件について、その内容の確認や相違点を現在取り引きしているガス販売店に聞くことも、一つの方法です。ガス販売店の変更を考えるのなら、まず保安とサービス内容を総合的に比較検討してみてください。
【石油情報センター】
LPガスの販売価格に関する全国規模の調査を実施し、価格情報をホームページで公開しています。各都道府県のLPガスの平均価格を掲載。また前回の調査と比較した価格動向も知ることができます。
・ホームページ http://oil-info.ieej.or.jp